バスケ動画ブログ

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「スラムダンク」たった四か月。だけど最高の高校バスケ漫画

今週のお題「好きな漫画」

 

https://youtu.be/EVPRguvGrzg

【公式】スラムダンク 第1話「天才バスケットマン誕生!?」

 

おもしろいバスケ漫画はたくさんある。

けど、「一番好きなバスケ漫画は何か?」と問われれば、

当然のごとく「スラムダンク」と答える。

 

それほど、俺がバスケ好きになったのには、スラムダンクが大きく影響している。スラムダンクほどバスケ好きを増やした漫画は、他に存在しないだろう。

 

スラムダンク、この濃密な高校バスケ漫画は、春から夏にかけて、入部からインターハイまでだから、四か月ほどの期間に過ぎない。

だけど、1990~96年まで連載された作中の四か月は、花道だけじゃなくて、多くの読者も、バスケの魅力に取り憑かせた。

 

高校バスケは、学生のアマチュアのバスケだから、当たり前だけど、プロバスケに実力で劣ってる。だけど、毎年多くのファンが試合会場に足を運ぶのは、そこにはプロの試合でも見れないものがあるからだ。

彼らは決して、お金のためにプレーしてるわけじゃない。

将来的にはプロ選手になって稼ぎたいと考えていても、試合中は絶対にそんなこと考えていない。

 

勝つことだけを考えて、吐くほど練習し、

勝つことだけを考えて、かけがえのないを戦う。

同じ夏は二度とやってこない。一度きりの夏。

なのに、インターハイの頂点に行けるのはたった1チームだけ。

だから、ほとんど皆、目標まで勝ち上がれなくて、泣くことになるし、勝ったら勝ったで、嬉しくて泣く。

 

そういう青春が、スラムダンクで描かれている。

主人公の桜木花道やライバルの流川楓にとって、そのインターハイは、最初の夏だ。

そして、三年の赤木や木暮にとっては、最後の夏だ。

もっと言えば、ケガで挫折しバスケから離れていた三井にとっては、最初で最後の夏だ。

 

その、ひと夏にかける思いの違いが、感動を呼ぶ。

 

湘北の良心、「メガネ君」こと木暮は、3年だけどチームにとって大きな戦力ではない。だけど、下手でも必死に練習してきた彼が、湘北高校を全国大会に進める値千金のシュートを決めた。

 

三井寿は、復帰したばかりで体力がなくて、試合中に力尽き倒れ、「どうして俺はあんな無駄な時間を過ごしてきたんだ……」と、過去を悔やむ。

 

ゴリラ顔のキャプテン赤木は、強豪校の海南と戦うことを夢見てきた。

だから、試合中にケガしても、「いいからテーピングだ!!」と、怪我を押して出る。

 

そして、主人公桜木は、ゴリのその気持ちが痛いほどわかったから、ゴール下で懸命に働き、自分のミスのせいで海南に負けたとき、試合にかけた赤木の気持ちを思って、自分の不甲斐なさに悔し涙を流した。

 


スラムダンク20年 井上雄彦さん、バスケとの距離は今 (Bリーグ・主役に迫る)

 

作者の井上雄彦は、旧友と再会するように、またバスケットボールとの距離が近づいていると語っている。

 

バスケ漫画の金字塔「スラムダンク」でバスケ人気を高め、

スラムダンク奨学金制度をつくるなどして、日本のバスケットボール界の発展を考えてきた彼にとって、

「日本のバスケットボール」という旧友が、かつてよりはるかに大きな存在になっている今は、桜木花道の成長を描いていた時と同じくらい、もしかしたらそれ以上に、うれしい時間なのではないだろうか。

 

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