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激戦区ポイントガードで今後A代表へ上がってきそうな若手有望選手を5人紹介

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若手ポイントガード

ポイントガード

バスケットボールにおける司令塔ポジションだ。

「1番」や「リードガード」とも呼ばれる。

小さい選手が得意としているハンドリングスキルが必要なポジションのため、大抵の場合、コートに立つ五人で一番小さい。

 

Bリーグでは、小さいほうで言うと167センチの富樫勇樹

大きいほうで言えば、191センチの宇都直輝

他と比べて、身長にばらつきがあるポジションだ。

 

プロでPGやってる選手には、二種類いる。

高校生や中学生、もっと小さいころからずっとPGを続けてる選手と、大学やプロ入りで全体のサイズがアップしていく中で、フォワードからコンバートした選手だ。

それが、身長にばらつきがある理由だ。

前者は田臥勇太富樫勇樹、並里成。

後者はベンドラメ礼生や宇都直輝。

 

インサイドはほとんど帰化選手や外国籍選手(ほとんどアメリカ出身)が支配しているBリーグで、一番サイズを求められないポジションのポイントガードは、ずっとPGをやってきた小柄な前者と、転向した世間一般には大柄な後者がしのぎを削る最激戦区ポジションだと言える。

そんなポイントガードで今後A代表に絡んできそうな、若く有望な五人の選手を紹介したい。

 

 ①テーブス海

 

今一番A代表に近い若手ポイントガードと言えるだろう。

彼が海外挑戦している若手だというのはバスケ好きには知られていたが、彼への注目度が高まったのは、間違いなく↓この動画


【バスケ】ともやんvs日本代表テーブス海のガチ1on1!!

 

ノースカロライナ大学ウィルミントン校でPGとして活躍。

ちなみに、マイケル・ジョーダンがいたのは、同じノースカロライナ大学でも、チャペルヒル校なので、別チーム。

 

大学では、

全米アシストランキング2位という偉業を成し遂げる。

 

このことからも分かるように、視野が広く、パス力が高くて、ドライブから得点も取れるし、ドライブでゴール下まで行き敵を引き付けてパスもさばける。

 


【バスケ】日本が誇る天才PG"テーブス海"Mixtape【日本代表】Kai Toews Mixtape

 

今シーズンは、チーム事情があって(実力あるインサイドプレイヤーが抜けてしまったようだ)、アシスト数も減ってるが、これからに期待したい。

 

若手だが、テーブス海は、A代表あと一歩のところまで行っている。

B代表と言えるウィリアムジョーンズカップ(台湾で開催されているアジア交流大会)のメンバーには選ばれたが、A代表には上がれなかった。

同ポジションで争い、ウィリアムジョーンズカップで活躍した、アルバルク東京の安藤誓哉は、ワールドカップの貴重なアメリカ戦を経験した。

 


【男子日本代表】日本の未来を背負う若手が集結!代表第1次強化合宿

 

 ②河村勇輝

 

今、高校男子バスケで一番強いのは、福岡第一高校だ。

攻撃的なデイフェンスで他チームを圧倒し、近年何度も頂点に立っていることからも、それは明らかだ。

そして、その最強福岡第一の司令塔の地位についているのが、河村勇輝だ。

 

冒頭でポイントガードは一般的にも小柄なタイプと、一般的には大柄な他ポジションから転向した選手がいると書いた。

その二種類でも河村は前者だ。

背は170ぐらいで小柄。田臥→富樫→河村という系譜で、日本代表の司令塔になることを期待されている選手だ。

 

福岡第一の井手口コーチは言う。

世界と戦うためにガードのサイズアップがよく言われるけど、結局代表争いで生き残るのは、富樫勇樹のような小柄な選手だ。

田臥勇太もそうだった。

だから・・・

井手口コーチはそう言って、河村への期待を語っていた。

 

学生がプロと戦うことができる天皇杯で、高校最強の福岡第一千葉ジェッツと戦い、最注目試合となった。

そのゲームで、河村は、プロ相手で21得点10アシストのダブルダブルを達成し、プロ相手にもやれる力を証明した。


【ウインターカップ最注目】 河村勇輝『規格外のスピード』を止めるチームは現るか

 

そして、特別指定選手として三遠ネオフェニックスに加入し、B1史上最年少出場を果たした。てか、↓再生回数凄すぎ

若手注目度ナンバー1プレーヤー


河村勇輝プロデビュー!もはや説明不要な『超高校級のプレー』まとめ

 

特に三戦目がいい


【ゲームハイ24得点】河村勇輝のプロ3戦目が更に凄いので思わずまとめました

 

月バスの記事によれば、「高校生になって『何か自分に課したいな』と思い、食事面でアイスやお菓子、炭酸飲料、コンビニ弁当、カップラーメン、ファーストフードなどは食べないことにしました」と、高い意識を語っている。

その高い意識が実って、日本代表のポイントガードになって日本を背負いたい、という彼の夢が叶うことを応援してる。

田臥勇太富樫勇樹のような日本バスケを引っ張る存在になってほしい。

 

 ③田中力

 

世界に羽ばたき始めた天才少年、田中力。

キレッキレのハンドリングで注目され、中学生ながらA代表候補にまで選ばれた逸材。

日本の高校には進まず、アメリカに渡った。


日本代表候補選手に選ばれた田中力選手(15歳・中学3年生)

 

 現在は、名門校IMGアカデミー(テニスの錦織圭もいたところでスポーツに力を入れている学校)で、がんばってる。

日本にいたころ点取り屋だった彼は、バスケットの国アメリカに渡り、自分より大きなチームメイトだらけのそこで、司令塔ポジションを任され、ゲームメイクやアシスト力に磨きをかけている。

 

田中力出場IMGの試合↓


Livestream: 2020 IMG Academy Basketball vs. Clearwater Academy International

 

U16FIBAアジア大会で勝ち上がれず、世界大会に進むことはできなかったけれど、彼にいい試合を見せてもらった。

  

最初からシュートタッチが良かったらなー、とは思うけど、終盤の追い上げの集中力は神がかっていた。

↓途中からでもいいから、見て欲しい。

悔し涙を流す彼の姿には、心を動かされるものがあった。

 


Japan v Philippines - Full Game - Quarter-Finals - FIBA U16 Asian Championship

 チャットの時間がずれているが、最初シュート入らなくてコメントで叩かれていた田中力が、終盤の連続得点で手のひら返しさせていく。

 

彼は、日本代表を強くして、メダルを取れるようにしたいと語っていたが、それはファンの俺の夢でもあるから、もちろん彼を応援してる。

田中力は、自国開催東京オリンピックでの代表入りを目指している。

 

さすがにまだ若すぎるという声もあるが、田中力は「コート上では年齢は関係ない」と豪語し、若いからと遠慮せずに、先輩たちをごぼう抜きしようと、闘志を燃やしている。

 

U16日本対フィリピンの時みたいに、否定派に手のひら返しさせて欲しい。期待している。

 

④大倉颯太

 

大倉颯太、人気と実力を兼ね備えた選手だ。

大学でポイントガードにポジションを変更した選手。

アンダーカテゴリのFIBAの大会で日本代表に選出されず、疑問の声が上がっていたが、李相佰杯という日韓大学対抗戦(アンダー22)の日本代表に選ばれた。

 

東海大学二年生の彼は、千葉ジェッツ特別指定選手として加入し、


【次世代スター候補】大倉颯太が千葉ジェッツへ練習生として加入!インカレ2019プレーまとめ

 さっそく活躍を見せた。


【デビュー戦初得点&インタビュー】千葉 #13 大倉颯太 vs 横浜 |12.21.2019 プロバスケ (Bリーグ)

 

タレント揃いの東海大学でスタメン争いに勝てる彼なら、A代表まで上り詰めることが可能ではないか。

強豪大学の主力で満足せず、日本代表の主力になってほしい。

 

⑤富永啓生

 

最後は富永啓生。

彼を短い言葉で説明するなら、両親がプロバスケ選手の和製カリー

 


富永啓生ってどんな人?今注目の18歳を徹底解剖!知られざる意外な一面が明らかに⁉

 

シューター(2番)寄りのポイントガード(1番)。

1・5番ポジション。コンボガードとしての活躍が期待される。

 

 彼には、決定的な武器がある。

それは、高精度でどこからでもリングを射抜けるシュート力だ。

ステフィン・カリーに強くあこがれている。

カリーは、シューターだった父親からそのシュートセンスを受け継いだが、富永啓生は実業団選手だった母親から受け継いだようだ。

ボールと一緒に育ち、希代のシューターになった。

 


本場アメリカでも無双する令和の怪物!! 富永啓生選手がアメリカで魅せた2019年ベストプレー TOP 5

 

彼も海を渡り、アメリカの短大でバスケをしているが、そこでの活躍が認められ、ネブラスカ大学への編入が決まった。

短大卒業後の2021年秋に編入するという。

 

アンダーカテゴリの日本代表でも得点力を発揮していたが、高校時代彼が最も輝いたのは、三年時最後の大会ウィンターカップだった。

桜丘高校のエースとして、チームの攻撃機会を注ぎ込まれた彼は、シュートレンジの広さを生かして得点を取りまくり、大会得点王に輝いた。

 

「最強の盾」として高校バスケ界で知られている「福岡第一」との戦いで、「富永啓生」という「最強の矛」は、凄まじいインパクトを残した。

最高に見応えのある対決だった。

彼のプレイを見れば分かる。

日本代表でカリーのような超攻撃的ポイントガードになれる才能を持った選手だ。

 


【239得点の軌跡】平成最後の怪物 「富永啓生 選手」 桜丘 #7 ウインターカップ2018 得点王

 

以上、若手の有望なガード選手を五人紹介した。

日本バスケを強くする才能を持った選手たちなので、ぜひ注目して欲しい。