バスケットボールの残酷な現実だが、背が低い選手は守備の弱点になってしまう。
167センチの富樫勇樹は、すごい好きな選手で、千葉ジェッツの攻撃になくてはならない存在だが、実際問題、ディフェンスの穴になってしまってるときがある。
富樫とマッチアップする選手はだれであってもミスマッチを突けるから、その弱みを突かれて、ポストアップで攻められてしまうことが多い。
たとえばこの動画↓
レバンガ北海道vs千葉ジェッツ|B.LEAGUE第3節 GAMEHighlights|10.17.2018 プロバスケ (Bリーグ)
4分13秒から、富樫はレバンガ北海道のPG松島良豪(185センチ)にポストアップされ、スリーポイントラインの外側からゴール下まで押し込まれて、2点を献上してしまっている。
バスケットボールは元々オフェンス有利で、だからこそ他のスポーツでは考えられないぐらい、ばかすか得点が入る。ただでさえオフェンス有利でそこに身長差まで加われば、とても得点を決めやすいスポーツだと言える。
背が低い選手がでかい選手のポストアップに対抗するのは難しい。
自分より体が大きい相手に押し込まれないパワーが必要だし、ブロックの技術も必要だ。タイミングよく高く跳躍して、シュートを防がなければならない。
ポストアップという戦法は、身長が大事すぎるというバスケの残酷さを教えてくれる。
富樫本人だって、チームの弱点になりたくないに決まってる。
だからこそ、この動画↓3分43秒から、熱い展開がある。
【天皇杯ハイライト】決勝 栃木 vs 千葉(第94回天皇杯)
天皇杯で優勝するため、栃木ブレックスのガード選手、遠藤祐亮(185センチ)は、20センチ近く低い相手にポストアップを仕掛けてきた。
弱点だと思われていた富樫がブロック成功で一矢報いガッツポーズしたこのシーンは、胸熱だ。
高身長ほど活躍しやすい世界で、小さい体だからこそ人の心を動かせるところが富樫勇樹の魅力だと思う。